岩手県の達増拓也知事は31日の記者会見で、米軍普天間飛行場移設問題で社民党の福島瑞穂党首が閣僚を罷免され、同党が連立政権から離脱したことについて、「罷免はまずかったと思う。3党合意は最後まで守るべきだった」などと述べ、鳩山由紀夫首相の政権運営を批判した。社民党に対しては「今回の決定が3党合意にある『(在日米軍基地の在り方の)見直しになっていない』というのは、なるほどと思う」と理解を示した。
達増知事は民主党籍を持ち、同県選出の小沢一郎幹事長とも極めて近い関係にあり、この時期の官邸批判や社民党への好意的発言は注目に値する。
達増知事は鳩山内閣の支持率低下について、「今のままだと、連立政権発足時の約束が破られたままで、鳩山内閣の存立基盤自体が崩壊したことになる。高支持率は期待できない」と指摘。「いい約束を守れる志の人たちで、改めて約束をし直すことが必要だ。社民の人たちはそういう志を持っており、排除すべきでない」と述べ、3党連立の再構築を求めた。ただ、鳩山首相の進退については「党の中で決めるべきだ」と明言を避けた。
その上で、達増知事は「昨年9月の3党合意の作り方に齟(そ)齬(ご)があったのではないか。実際にどういう約束をしたのか。当事者間で今すぐに総括を行い、国民の前でけりをつけてほしい」と強調。当時の民主党幹事長だった岡田克也外相の責任に言及した。さらに、「当時、新しい幹事長に決まっていた小沢一郎さんが仕切っていたら、こんなことにならなかった」と述べた。
また、今回の政府決定について「冷戦時代の思考にとらわれ、脱皮できていない」と批判した。
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